30代女性の健康

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不正出血

生理以外の時に起こる「不正出血」。
生理痛や生理不順と並んで不正出血の悩みをを持つ人は30代女性にも多いと言われています。

一口に不正出血といっても、病気が原因のものもあれば、特に問題のない不正出血もあり原因は様々です。
問題ない不正出血の場合が多数ですが、かといって放っておかずに、一度婦人科を受診して原因をはっきりさせておくのが安心です。

まず、突然の不正出血に驚かないためにも、不正出血の原因について知っておきましょう。
大きく2つのタイプに分けられます。

● 器質性出血

子宮や卵巣、膣などの性器に何かしらの病変があって、出血しているもの
子宮内膜症や子宮筋腫、子宮頸管ポリープ、子宮がん(子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌などの癌 )の可能性も潜んでいます。
クラミジアやトリコモナスなどの性感染症や膣炎、卵管炎などの炎症が原因の事もあります。
性交などによる膣壁や子宮膣部びらんの擦過傷も出血の原因となります。

● 機能性出血

性器には疾患はなく、ホルモンの分泌異常などが原因となっている出血を言います。
ホルモンバランスの乱れなどによって、子宮内膜を堅持できずに出血してしまうものです。

 

不正出血で、一番多いのは「排卵期出血(中間出血とも言う)」と呼ばれるものです。
生理と生理の間の排卵期に2~3日程度、少量の出血があるものです。
これは、ある意味正常な出血と言われ、特段問題のない出血と言われています。

しかし、たまたま排卵期と重なって、別の原因が隠されている場合もありますから、自己判断は禁物です。

気になる不正出血がある場合には、すぐに婦人科を受診するようにしましょう。

受診する際には、基礎体温をつけておくと一番良いのですが、つけてない場合にも、生理周期や出血の量や普段との違いや生活面での変化など、出血以外にも気になる点を前もってまとめておくと先生にもうまく説明できますよ。
また、出血がおさまってからよりも出血している間に受診した方が、出血元を特定しやすいでしょう。


卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)

卵子や、女性ホルモンを作っている卵巣に、水のようなものが入った袋ができることがあります。
これを卵巣嚢腫と呼びます。
卵巣嚢腫には色々なタイプのものがあり、大きさも数センチの小さなものから、グレープフルーツ大や人の頭以上にまでなるものもあります。
卵巣嚢腫は殆どの場合が良性ですが、ごくまれに卵巣がんの可能性もありますから、見つかった場合には、良性か悪性か、治療が必要かどうかを判断しなければなりません。

● 症状は?
卵巣嚢腫ができても、何も症状が出ない事が多いので、産婦人科を受診した際に偶然見つかるというケースも少なくありません。
嚢腫が大きくなると、下腹部が痛くなったり、膀胱が押されてトイレが近くなる事もあります。
卵巣嚢腫が大きくなって、捻じれた場合には、突然激しい腹痛や吐き気などに襲われる事もあり、その場合にはすぐに手術が必要になります。

● 卵巣嚢腫の種類

◇ 機能性嚢腫 ◇
排卵日頃に腫大しますが、自然に消えてなくなる嚢腫です。通常排卵する為に大きくなった卵胞が排卵せずに残ってしまう事があり、その状態です。次の月経頃から数か月で消えてなくなる場合がほとんどです。

◇ 単純性嚢腫 ◇
良性の卵巣腫瘍で、丸い袋の中身が水だけのものです。若い女性にはとても多く見られます。小さなものはそのまま経過観察になるケースがほとんどですが、悪性部分が隠れている事もごく稀にありますから、定期的な検査は必要です。

◇ 皮様嚢腫 ◇
同じく良性の卵巣腫瘍ですが、中身が水ではなく、油分や頭髪や骨や歯が出来るものもあります。
小さいものは経過観察ですが、次第に大きくなり手術が必要になる事も多い腫瘍です。

◇ 子宮内膜症性嚢腫 ◇
子宮内膜症が原因で卵巣にできた嚢腫の事です。卵巣に子宮内膜ができてしまった状態で、月経のたびに卵巣内でも出血がおこってドロドロのチョコレート色の血液が溜まってしまいます。そのためチョコレート嚢腫と呼ばれることもあります。月経ごとに大きくなっていき、下腹部痛が起こります。

● 卵巣嚢腫の診断と治療

卵巣嚢腫は、婦人科検診の内診や超音波検査で発見できます。
詳しい超音波検査では、卵巣嚢腫の種類もある程度特定できます。

悪性腫瘍の疑いがある場合には、血液検査をし、それでも分からない場合には、CTやMRI検査をします。

良性の場合には、経過観察となるケースがほとんどですが、大きくなったり捻じれたりといった場合には手術や内視鏡手術を行います。
良性の場合には、身体にも負担が少なく傷も少ない内視鏡手術を行う場合が多いです。
内視鏡手術が困難であったり、悪性の可能性がある場合には、開腹手術が行われます。
卵巣嚢腫の手術は婦人科系では簡単な手術の部類といっていいでしょう。

しかし子宮内膜症性嚢腫の場合は、今後の妊娠への影響もありますので、慎重に対応したいものです。病院によって、治療方針も様々ですから、セカンドオピニオンも検討するといいでしょう。